呼吸法は鼻呼吸をオススメする理由。ヨガが鼻呼吸なのはなぜ?についても紹介します

当ブログで推奨している腹式呼吸と丹田呼吸ですが、呼吸法を行う際に

 

「息を吸うのは鼻から?それとも口から?それと吐く時はどっちがいいの?」

 

という疑問をもたれる方も多いと思います。

 

いわゆる、鼻呼吸がいいのか、それとも口呼吸がいいのか。鼻呼吸と口呼吸のミックス(鼻から吸って口から吐く)がいいのか。という疑問ですね。

 

そこで今回は鼻呼吸、口呼吸についてまとめてみました。

 

また、ヨガで鼻呼吸が推奨される具体的な理由にも触れていますので興味のある方は是非御一読ください!

 

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入息は鼻から

まずは息を吸う時、入息について。

 

入息は鼻から行うことが原則です。世の中には呼吸に関する指南書がたくさんありますが、「入息は鼻から」というのはほぼ統一された意見です。

 

鼻の粘膜の力や、加湿効果によって、ウイルスや細菌が体内に侵入することを防ぐことができ、のどを痛める心配がなくなります。

 

また、口からの入息は雑菌が入りやすいために虫歯や歯周病、口臭の原因にもなるなどデメリットがたくさん存在します。

 

息を吸う入息の際は鼻から息を吸うことを心がけましょう。

 

出息に関しては意見が分かれている

逆に、息を吐くとき=出息に関しましては、呼吸法の指導者によって意見が分かれております。

 

吐くのは口からと教えているもいれば、鼻から吐くほうが良いという方もいらっしゃいます。

 

私自身としては、口からの出息と鼻からの出息のどちらも試してみましたが、どちらで行っても呼吸法の効果を感じることができました。ですので、どちらかでなければいけないということはないと思っています。

 

ですが、メンタル対策という観点から見ると「鼻呼吸の方が優れている」という意見もありますので、メンタル対策として呼吸法を紹介している当ブログでは出息も鼻呼吸をオススメします。

 

ヨガの呼吸法が鼻出息の理由

それでは鼻からの出息がどのようなメカニズムで精神安定に優れているのかを書籍『情動と呼吸: ─自律系と呼吸法─』を参考に紹介していきます。

 

鼻から息を吐く鼻出息と、口から息を吐く口出息はガス交換(酸素を取り入れ、二酸化炭素を吐き出す)という点では大差がありません。

 

ですが、鼻出息と口出息では出息経路が異なっており、その経路の違いにより心におよぼす影響が異なってくるとされています。

 

鼻出息の場合は

 

上咽頭→鼻甲介 →鼻孔

 

の経路を経て出息するのに対し、口出息では

 

中咽頭→口腔

 

を経て出息します。

 

当然のこととはなりますが、息を吐くときに口から吐くのと、鼻から吐くのとでは息の通る場所が異なるということですね。

 

そして、同書によると、この経路の違いこそが精神安定における重要なポイントとなっているとのこと。

 

出息時の息の流れに感覚を集中させると、息が鼻孔の奥(鼻甲介)を通る際の刺激を感じることができる。

さらに、段階的により長くていねいな出息を行うと、息の流れがさらに上奥部の上鼻甲介、鼻腔上部へと至るのが体感でき、その時には、頭蓋に響くような特殊な感覚をえることができる。

その時、心地良い感覚とともに情動の鎮まりを感じることができる

 

出典:『情動と呼吸』 本間生夫、帯津良一(編) p117

 

鼻出息の経路における上鼻甲介、鼻腔上部を通ることが情動を静めることに一役買っているということですね。情動は厳密には違いがあるのですが感情と思っていただいて構いません)

 

なぜこの上鼻甲介がポイントなのでしょうか?

 

それは、この上鼻甲介が「脳に近く敏感な場所で、ここを息が通ることによって副交感神経が刺激され、鎮静感を感じることができるため」とのことです

 

この部位は、脳に近く敏感であるだけでなく、ここを息が通ることによって副交感神経が刺激され、鎮静感を体感することができる。

出典:『情動と呼吸』 本間生夫、帯津良一(編) p118

 

つまり、長く丁寧な鼻出息をすると上鼻甲介を息が通り抜け、その時の刺激がメンタル安定に非常に効果的ということですね。

 

また、同書によると、ヨガの呼吸法が鼻孔入息・鼻孔出息(鼻から吸って、鼻から吐く)を説いているのはこの上鼻甲介への刺激という観点からも合致がいくとのこと。

 

ヨガ呼吸の目的である「情動を抑制し、超越、そして安穏な絶対的境地へ至ること」の達成のために上鼻甲介への刺激を伴う、鼻孔入息・鼻孔出息が重要な意義をもっているということです。

 

同書の「情動を抑制し、超越、そして安穏な絶対的境地へ至ること」は少し硬い表現になってしまいますね。ヨガの目的は「心をコントロールして、心穏やかな状態を作ること」といわれています。

 

副交感神経が刺激され、鎮静感を感じることができる上鼻甲介への刺激がその目的達成のために一役買ってくれているということですね。

 

まずは口出息、なれてきたら鼻出息

上記のような理由により、感情のコントロール・メンタル対策を目的に呼吸法を推奨する当ブログでは鼻入息、鼻出息をオススメします。

 

ですが、鼻出息は実際にやってみるとなかなか難しいという方も多いと思います。

 

メカニズム的にも、のどと比べると鼻の穴は狭く、抵抗があり、気管支からの距離ものどより鼻の方が遠くなっています。そのため、鼻からの出息の方が難しいとされています。

 

ですので、なかなか鼻出息が難しいという方は、慣れるまでは口出息で呼吸法を続け、徐々に鼻出息にならしていくという方法をオススメします。

 

最初は鼻からゆっくり息を吐くというのは難しく感じるかもしれませんが、少しずつ鼻出息を実践していくと徐々に慣れていきます。焦らずゆっくり取り組みましょう!

 

※主な参考図書:「情動と呼吸: ─自律系と呼吸法─

まとめ

・入息(息を吸う)は鼻から。鼻毛や粘膜がフィルターとなり細菌やウイルスの進入を防いでくれる

 

・出息(息を吐く)も鼻からがオススメ。鼻からゆっくりと息を吐くと、上鼻甲介という場所を息が通りぬける。上鼻甲介は脳に近く敏感な場所。ここを息が通ることによって副交感神経が刺激され、鎮静感を感じることができる。つまり、「メンタルにより効く!」ということ。

 

・鼻から吐くことが難しいと感じる方はまずは口出息からはじめましょう。徐々に慣れていくに従って鼻出息に切り替えるとよいでしょう。

 

※私が実践する限り、口出息でもしっかりと効果を感じられます。あくまで、鼻出息の方が「よりオススメ」というスタンスですので、焦らずゆっくり取り組んでいただければと思います。

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