丹田呼吸法の元祖はお釈迦様。呼吸法の定義と歴史をまとめてみました

今回は呼吸法の定義と歴史を簡単にまとめてみました。

世の中には様々な呼吸法が存在しますが、ここで主に紹介する呼吸法は当ブログでも推奨している丹田呼吸法です。

丹田呼吸法の歴史は深く、その元祖はブッダ(お釈迦さま)だといわれています。

呼吸法の歴史を知ることによって、継続する際のモチベーションアップにつながるかもしれません。

お気軽にお読みください(^ω^)

スポンサーリンク
記事内広告

そもそも呼吸法とは?

まずは、そもそも呼吸法って何?という素朴な疑問からみていきましょう。

Wikipediaによりますと、呼吸法とは

呼吸法(こきゅうほう)とは、呼吸(息)のしかた、またその技術体系やそれを用いた訓練法などのこと。

身体の機能を向上させることを目指すもの、心の働きを活発化させるもの、心の落ち着きをもたらすことを目指すもの、心身全体の調和をもたらすことを目指すもの、等々がある。

「呼吸法」『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』 最終更新 2017年6月8日 (木) 13:47

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%BC%E5%90%B8%E6%B3%95

とのこと。

「身体や心の機能を向上させ、心身の調和を図ることを目的とした、呼吸のしかた・技術」といったところでしょうか。

もう少し平易な表現をしているこちらも参照してみましょう

呼吸は無意識に行われると同時に意識的にコントロールが可能な特殊な生理機能です。健康などを目的に呼吸を意識的にコントロールする方法を一般に呼吸法といいます。

『呼吸を変えれば元気で長生き』 p126 著 打越暁

上記二つを参考にざっくりまとめると、呼吸法とは

「心身の健康を目的に呼吸を意識的にコントロールする方法」

という感じになりますね。

呼吸を通じて、心と体を元気にしようということですね

呼吸法の歴史

呼吸法のルーツ(起源)は紀元前の古代中国にまでさかのぼるといわれています。

「呼吸法」のルーツをたどっていくと、紀元前にさかのぼります。古代中国の人たちが、狩猟や農耕の合間にからだを伸ばしたり深呼吸をして疲れを癒したのが始まりだと言われています。

それがやがて時を超え、国境を越え、養生法や修行法のひとつとして形づくられていったのです。

『呼吸はだいじ』 著 帯津良一 p33

私達もデスクワークを終えた後などに、背伸びをしたり深呼吸して一息つくことがありますね。それと同じで、昔の人も身体の疲れを癒すときに深呼吸が効果的だということを経験的に知っており、それが呼吸法の原点になっているということですね。

そして、それが時や国境を越え、養生法や修行法として発達を遂げてきました。

インドのヨガ、中国の太極拳、日本の禅の行、さらにはドイツのピラティスなども呼吸を重視しており、古今東西様々な呼吸法が存在します。

古代の人々の創意工夫からうまれた呼吸法は、様々な時代と共に進化発展、または淘汰を繰り返し、現代にまで受け継がれてきたといえます。

日本の呼吸法のルーツは江戸時代の白隠禅師。丹田呼吸法の普及にも大きく関連。

日本における呼吸法のルーツは江戸時代の白隠禅師であるといわれています。白隠禅師は500年に1人といわれた名僧で、禅の普及に貢献しました。

白隠禅師が自身の健康法である「内観の法」と「軟酥の法」を書き記した著書『夜船閑話(やせんかんな)』が多くの人に読まれ、その後誕生する様々な呼吸法に影響を与えました。

村木弘昌さん著「万病を癒す丹田呼吸法 p37」によると、丹田呼吸法で有名な調和同の呼吸法もこの夜船閑話(やせんかんな)に大きな影響を受けたそうです。

それでは、以下、『夜船閑話(やせんかんな)』のエピソードを簡単にまとめていきます(^ω^)

白隠禅師を救った「内観の法」と「軟酥(なんそ)の法」とは

白隠禅師は若い頃から熱心に修行をした秀才でしたが、あまりにも熱心に修行に取り組んだために極度の神経衰弱(ノイローゼ)になってしまいました。

これはいわゆる禅病というもので、度を越えた熱心な修行をする禅の修行者にみられる症状です。

さらに悪いことに白隠禅師は当時不治の病とされた肺結核にも侵されてしまいます。

白隠禅師は旅に出て、名医を尋ね相談しましたが治る方法が見つかりませんでした。

そんなときに耳にしたのが、名僧中の名僧、仙人とも言われる白幽という人のうわさ。

白幽は年齢180歳とも240歳とも言われ、人里はなれた山中に暮らす人嫌い。誰かが尋ねてくると必ず走って逃げ出すとも言われる変わり者。

ただし、天文学に通じ、医学にも深く達しているという話でした。

白隠禅師は白幽を訪ね、薄暗い洞窟の中で座っている白幽に出会うことができました。

そして白幽に懇願して教えてもらったのが、「内観の法」と「軟酥(なんそ)の法」。

「内観の法」と「軟酥の法」についての説明は『呼吸はだいじ  著 帯津良一』より引用させてもらいます

「内観の法」は臍下丹田(へその下の丹田と呼ばれる部分)から足の裏にかけて意識を凝集させる呼吸法です。

からだを横たえ大の字になって息をゆっくりと吐き切ります。丹田をしっかり意識し、「ここが本来の自己だ。ここが私の故郷だ。ここが私の浄土だ。ここが阿弥陀様だ」と想像するというものです。

丹田という生命の源を意識して呼吸法をすることで、生命のエネルギーは高まっていくのです。

「呼吸はだいじ」 著 帯津良一 p36

この呼吸法は当ブログでも推奨している丹田呼吸法のことです。

続いて「軟酥(なんそ)の法」について

「軟酥の法」はイメージ療法ともいえるものです。酥というのは、乳の成分を発酵させたやわらかい乳製品のこと。

正座し、チーズよりも柔らかいこの酥をリンゴくらいの大きさに丸めて頭の上に置いたところを想像し、精神を統一します。酥が体温で溶けて徐々に下に流れていきます。やがて何とも言えない芳香に全身が包まれる感覚になり、からだもこころもリラックスしていきます。

これを行うことで五臓六腑の気の滞りやからだの節々の痛みが緩和していく効果があります。

「呼吸はだいじ」 著 帯津良一 p36

つまり、「内観の法」と「軟酥の法」は丹田呼吸法とイメージ療法ということができますね。

白隠禅師はこの方法により病を完治させ、83歳まで元気に生きました。

ちなみに83歳は江戸時代には考えられないほどの長寿といわれています。

また、夜船閑話(やせんかんな)には白隠禅師が70歳をすぎても老眼鏡要らずで、歯も健康。人前で話をする法話も数多くこなしていたということも書かれております。

現代における呼吸法の指導者もこの夜船閑話(やせんかんな)を愛読して参考にされている方も多く、その効果と影響力は計り知れないものがあるといえます。

私達が書籍で学び、実行している丹田呼吸法にも白隠禅師のエッセンスが取り入れられているのかもしれませんね。

丹田呼吸法のルーツはブッダ

さて、この白隠禅師を見事に病のふちから救った丹田呼吸法ですが、丹田呼吸法の歴史を更にたどっていくと、なんとそのルーツはブッダ(釈迦・釈尊)であると言われています。

さらに丹田呼吸の歴史をたどってみると、ルーツはなんと仏教の開祖、ブッダ(釈迦・釈尊)にいきつきます。

「毎朝10回の「深い呼吸」で体が変わる」 著 藤麻美子・川嶋朗

ブッダはいわゆる「お釈迦様」のことですね

※ブッダに関しては「釈迦・釈尊」など様々な呼び名があるのですが、ここでは簡易的にブッダで統一させていただきます

ブッダは釈迦族の貴族として生まれ何一つ不自由ない恵まれた環境に育ちましたが、生老病死といった人間の持つ根本的な苦に対して疑問を抱き、その苦を克服するために修行の道を選びました。

ブッダは6年もの間、激しい苦行に身を投じました。

夏は長時間太陽光に身をさらし、冬は凍てつく川で沐浴。そして、深夜、猛獣のうろつく墓場に坐り平静を保つ修行もしました。

更には長時間息を止め続ける無息禅や、長期にわたる断食なども実践しましたが、悟りにいたることはできません。

やがて、悟りの境地に至るにはこのような苦行は無益なことだと知り、苦行を放棄しました。

その後、スジャータという娘さんの作ってくれた乳粥を飲んで体力を回復し、ネーランジャラー河のほとりにある菩提樹の下で瞑想を行い悟りをひらきました。

そのブッダが生涯実践していたといわれる「長く吐く呼吸法=アナパーナ・サチ(心をこめた呼吸、よりよい呼吸)」こそが丹田呼吸法の原点といわれています。

ブッダが生きていたのは約2500年前です。呼吸法にいかに長い歴史があるのかが分かりますね。

今記事で引用させていただいた主な参考図書

呼吸はだいじ 「ゆっくり吐いて吸う」は、最高の健康法」 著 帯津良一

…丹田呼吸法で有名な調和道の会長・帯津良一さんの書籍です。呼吸法の歴史や、「内観の法」「軟酥(なんそ)の法」について学べます。

まとめ

・呼吸法とは「心身の健康を目的に呼吸を意識的にコントロールする方法」のこと。

・呼吸法の始まりは古代の中国。狩猟や農耕の合間にからだを伸ばしたり深呼吸をして疲れを癒したのが始まり。その後、様々な時代、国で進化発展を繰り返し、古今東西、独自の呼吸法が生まれてきた

・日本における呼吸法のルーツは江戸時代の白隠禅師。白隠禅師は「内観の法」と「軟酥の法」で病を完治させ、その後も元気に長生きした。

・丹田呼吸法のルーツはブッダ。ブッダは苦行は無益なことだと知り、菩提樹の下で瞑想を行い悟りをひらいた。そのブッダが生涯実践していたとされる呼吸法こそが丹田呼吸法の原点。

スポンサーリンク
記事内広告
記事内広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連記事