ネガティブな性格の遺伝率は46%!!性格の遺伝を受け入れて自分と向き合う

 

 

基本的にこのブログはネガティブな人を対象に書いています。

 

「常に不安を感じている」「イライラすることが多い」「人前に出ると緊張する。人付き合いがとても苦手だ」「神経質な性格だ」 ……

 

一般的にこのようなネガティブな性格だと社会生活でも支障が出たり、なかなかうまく人付き合いができなかったり、精神的に病んでしまうことも多く、

 

「なんで自分はこんなにネガティブなんだろう」

 

「ネガティブな自分が大嫌いだ。もっとポジティブで前向きな自分になりたい!」

 

と、自分の性格について悩んでしまう方が多いと思います。

 

しかし、自分の性格について悩む方は多くても、性格形成や心についての知識をもっている方はとても少ないと思います。

 

これから4回にわたって、性格形成や心の知識を交えながらネガティブな人が自分とどのように向き合っていけばいいのかを書いていこうと思います。

 

ネガティブな感情が人一倍強い、何をやってもネガティブな性格が治らないという方はお付き合い頂ければ幸いです

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性格の遺伝率は約50%。性格は半分遺伝、半分環境で形作られている

それでは、性格形成や心の知識を交えてネガティブな性格について考えていきましょう。

 

まずは非常に重要なことからお話します。

 

現在の研究では私達の人格・性格(ものの見方、考え方、心の状態など)は半分遺伝、半分環境で形作られているといわれています。

 

遺伝はもちろん先天的な要素。対して環境は後天的な要素ですね。

 

つまり、私達の人格や性格には遺伝的な要素が強く関わっているということ。

 

※ちなみにこの記事でいう「性格の遺伝」は親の性格を受け継ぐということではなく、性格のうまれつき要素という意味です。

 

「性格は遺伝の影響も多少あるだろうな」と考えている方も、約半分=50%も遺伝の影響があると聞くと驚くのではないでしょうか?

 

私はかなり驚きました(;^ω^)

 

性格の遺伝率については「遺伝の影響はもっと小さい」「いや、遺伝の影響は半分以上だ」と研究者によって様々です。ですが、後述するビッグファイブという性格因子の遺伝率より40%~50%とする報告が多いです。

 

このミネソタ大学の双生児研究では、性格の遺伝性を調べるために、一卵性双生児で一緒に育った人たち、一卵性双生児で別々に育った人たち、二卵性双生児で一緒に育った人たち、二卵性双生児で別々に育った人たちという4つのグループ、計402組の双子さんたちに協力してもらって、長期にわたる息の長い研究を続けました。

その結果、性格の遺伝性はおよそ50%と考えられています。

 

『性格はどのようにして決まるのか 遺伝子、環境、エピジェネティックス』 p8 著 土屋 廣幸

(参考図書:「性格はどのようにして決まるのか: 遺伝子、環境、エピジェネティックス」)

 

また、Newton (別冊) 「心はどこにあるのか 脳と心 p99」においても、性格形成に影響を与える要因は、

 

遺伝=50%、非共有環境(友人、教師、病気など)=30%-35%、共有環境(母親との関係など)=5%-10%、残り=誤差

 

と紹介されています。

 

遺伝率については人によって多少の違いはあるものの、少なくとも、遺伝子レベルでの研究が進んでいる現在において、性格形成に遺伝の影響も深く関わっているというのは定説となっています。

 

 

ネガティブな性格の遺伝率は46%!

続いて、性格のうちでも、ネガティブな性格に絞って遺伝的影響を考えていきましょう。

 

心理学では人間の性格を5つの項目(特性因子とよばれている)に分けて考えます。

 

ビッグファイブとも呼ばれるその5項目とは、外向性、協調性、勤勉さ、情緒不安定性、経験への開放性の5つです。

 

性格や人格というと様々な面がありますが、この5つに注目することによって性格や人格という言葉の意味するほとんどが網羅できると研究者の間で広く認められています。

 

5項目のうち、ネガティブな性格に強く関係する項目は情緒不安定性です。神経質傾向と訳されることもありますね。

 

情緒不安定性は不安や傷つきやすさ、劣等感、抑うつ感、悲観的傾向と関わっています。

 

心理検査の結果、情緒不安定性のスコアが高い人ほど、上記のようなネガティブな感情を日常的に強く感じる人ということができます。いわゆるネガティブな人ですね。

 

逆にスコアが低い人はネガティブな感情に鈍感な、いわゆる、ポジティブで楽天的な人です。

 

他の4項目については、ここでは省略しますね。

 

さて、この私達の性格を形成する5項目ですが、5項目すべての分野で遺伝の影響が認められています。

 

その中でも、ネガティブな性格に強く関連する情緒不安定性の遺伝率は46%!!

 

参考記事 『第3回 パーソナリティも遺伝で決まる?

(情緒不安定性の遺伝率はその資料によって多少のばらつきがあるのですが、大体40%~50%の範囲内に収まっています。)

 

つまり、一般にネガティブな性格・ネガティブ傾向には約半分も遺伝的な要素が関わっているということ。

 

ネガティブ傾向が強い人ほど「なんで私はこんなに不安が強いんだろう」「悲観的にしか物事を考えられない…」と悩み、自分を責めることも多いかもしれません。ですが、調査の結果、ネガティブな性格にはかなりの割合で(約半分)遺伝的な要素も関わっているということが分かっています。

 


 

ちなみにこの情緒不安定性に関する遺伝率ですが、『性格のパワー p164 著 村上宣寛』に1992年~1997年までに調査した計六回分のデータがあります。それをみると、41%、49%、41%、42%、58%、52%と一貫して40%~50%の間におさまっています。

 

20年前から変わらないという点で、これは人間の本質的部分であり、今後も変わることはないのかもしれません。

心は平等じゃない

さて、このようにいきなり「ネガティブな性格の遺伝率は46%!」といわれても「え?ホントに?」とあまりピンと来ない方もいるかもしれません。

 

ですので、次回の記事でいくつか具体的なお話をしていきます。

 

先に結論からお話しすることにはなりますが、一般的に「心は100%コントロール可能なもの」「考え方や心構え、性格は生まれつき平等で、すべてその人の努力次第」と考えている方が多いと思います。

 

ですが、これは私が心や性格、脳について学べば学ぶほど分かったことなんですが、心って平等じゃないんです

 

性格や人格は様々な要素で形成されており、かつ、複雑であるため現在の研究ではまだ分かっていないことも多いです。

 

ですが、脳内の神経伝達物質を回収するトランスポーターの構造、神経伝達物質を受け取る受容体の構造、扁桃体の活性度など、人はそれぞれ生まれながらに脳の構造や働き方に個人差があり、それによって性格や人格に生まれつきの違いが出てくるということも分かってきています。

 

そして、その違い=遺伝的要素を理解することがネガティブな性格と向き合っていくうえで非常に重要な部分となってきます。

 

ここまで読んで興味をもっていただけた方は次回の記事でネガティブな性格を形成する各要素(遺伝子等)について紹介していきますので、そちらも読んでいただけたらなと思います。

 

まとめ

・私達の性格は半分遺伝、半分環境といわれている

・ネガティブな性格に強く関係する情緒不安定性の遺伝率は46%

・心は平等じゃない。遺伝的な要素を理解することがネガティブな性格と向き合う上で非常に大切

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