感情のコントロール法を身につけると人生が変わる。ネガティブな性格は問題ではない!!

さて、前回の記事では元々のネガティブ気質を受け入れる重要性をお話しました。

 

前回までの内容を軽くまとめると、

 

・不安や抑うつ感、自己嫌悪などネガティブな感情が強い「ネガティブな性格」は遺伝の影響も強く関連している。不安や傷つきやすさ、劣等感、抑うつ感、悲観的傾向に関連する「情緒不安定性」の遺伝率は46%。

 

・性格形成は自分でコントロールできない部分も非常に多い。むやみやたらに悲観的な自分を責める必要はない。

 

・うまれつきネガティブ感情が強いネガティブ気質の人が「前向きに考えよう!」「気にしたってしょうがない。気にしないようにしよう」という精神的な努力をしてもうまくいかない可能性のほうが高い。それは根本的に楽観的な人とは脳の構造・働き方が違うため。

 

ということでしたね。

 

その内容を踏まえ、今回はネガティブ気質な人が心の状態を改善するために取るべき正しいアプローチについてお話していきます。

 

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ネガティブ気質の人がとるべき正しいアプローチとは

これまでお話したとおり、生まれつきネガティブな思考や感情が強い「ネガティブ気質」な人は、やみくもに精神論で心の状態を改善しようとしてもうまくいきません。

 

それは根本的に心というものが平等でないから。

 

脳の構造や働き方に個人差があることはこれまでにお話してきましたね。それによって、感じる「不安感」や「抑うつ感」などにも元々個人差があります。

 

元々「不安感」や「抑うつ感」が強いネガティブ気質な方は、一生懸命前向きに考えようと精神的な努力をしてもなかなかうまくいかない可能性のほうが高いです。

 

すごく不安や抑うつ感が強い中で、一生懸命前向きに考えようとしても、前向きに考えられないことに悩むだけですよね。

 

ですので、ネガティブ気質な人が自身の精神状態を上向かせるためには、ネガティブな気質を受け入れた上でネガティブな感情に対する「正しいアプローチ」が必要となります。

 

では、その「正しいアプローチ」とは一体どのようなことなのか。

 

結論からお話しますと、正しいアプローチとは「心と身体の知識を元にした感情を鎮める方法」。つまり、感情のコントロール法です。

 

不安や恐怖は脳の扁桃体で生まれている

それでは、感情のコントロール法を紹介するにあたり、まずは、ネガティブな感情の代表格ともいえる不安や恐怖という感情がどのように生まれているのかを説明していきたいと思います。

 

不安や恐怖といった感情がどのように生まれているのかが分かれば、おのずとそれに対する対応策も見えてきます。

 

私達を悩ませるこの不安や恐怖といった感情は脳の「扁桃体」という場所を中心に生み出されています。(ちなみに怒りの感情も扁桃体が深く関連しています)

 

※扁桃体の働きや特徴などについては今後詳しくまとめていきますので、ここでは簡潔に説明していきたいと思います。具体的な論拠となる実験のデータなどは今後の記事で紹介しますね。

 

例えば猿から扁桃体を削除すると、完全に恐怖心がなくなり、本来怖がるはずのヘビを見ても逃げるどころか逆に食べようとします。

 

同様のことは人でも確認されており、手術や事故で扁桃体に損傷を負った人は、不安や恐怖の感情を認識する能力が著しく落ち、また、日常においてほとんど不安や恐怖を感じなくなるという例も報告されています。

 

扁桃体が不安や恐怖を感知すると、その刺激は脳幹や視床下部に伝わります。その結果、脳幹に存在するノルアドレナリン神経、アドレナリン神経、セロトニン神経、ドーパミン神経などに影響を与え、その刺激が強く続くと脳内における神経伝達物質のバランスが乱れます。

 

現代の医学では脳内の神経伝達物質のバランスが乱れると、感情が乱れ、強い不安や恐怖を感じるようになると考えられています。つまり、強い不安や恐怖を感じる人は脳内の神経伝達物質のバランスが乱れている可能性があるということです。

 

また、視床下部は下垂体や自律神経に指令を与えることによって、身体を緊張、興奮状態に導きます。

 

恐怖を感じると心臓がドキドキし、冷や汗をかくこともありますよね?それは自律神経の働きに変化が生じたことが原因です。

 

このように不安や恐怖といった感情は扁桃体を中心に(起点として)生み出されているといえるのですが、不安や恐怖が強い人は、この扁桃体の働きが一般の人に比べて過敏で強いことが分かっています。

 

ですので、不安や恐怖を鎮めたいのであれば、過剰になっている扁桃体の活動を鎮める必要があるということになります。

 

扁桃体の活動を鎮める方法

さて、「不安や恐怖を鎮めるには脳にある扁桃体の活動を鎮めればよい」

 

と聞いても、本当にそんなことできるの?と疑問に思う方もいるかもしれません。

 

ですが、私達が日常、無意識に行っている「ある行為」によって扁桃体の活動をコントロールすることができます。

 

その扁桃体をコントロールする鍵となる行為とは「呼吸」です。

 

呼吸を深く、ゆっくりにすることで扁桃体の活動を鎮めることができるというのが脳科学の研究でわかっています。

 

不安が頭の中でグルグルと回り、暴走しはじめたら呼吸を確認してみてください。おそらく、非常に呼吸が浅くなっています。なかにはほとんど呼吸をしていない人もいるはずです。

 

怒って頭がカーッとなると、自然と呼吸も「フー!フー!フー!」と荒く速くなりますよね。

 

逆にリラックスして落ち着いているときは、ゆったりとした深い呼吸をしています。

 

私達の心の状態と呼吸は密接につながっているんです。

 

ですので、呼吸を深く、ゆっくりにすることで心身をリラックスさせることができ、暴走する不安を鎮めることができます。これはゆっくり長く息を吐くことにより副交感神経が高まるという実験結果で科学的にも証明されています。

 

また、ゆったりとした深い呼吸は脳の中にある、感情をコントロールする部位=前頭前野の働きを活性化させます。この前頭前野がしっかりと働いている人ほど自分の感情を上手くコントロールすることができます。

 

更に呼吸を繰り返すリズム運動によって、セロトニン神経が活性化し、脳内におけるセロトニンの量を増やすことができます。

 

セロトニンは精神を安定させる脳内の神経伝達物質です。また、同時に、ノルアドレナリンやドーパミンといった神経伝達物質を調整する働きももっており、脳内の神経伝達物質のバランスを整えてくれます。

 

これらのメカニズムにより、不安がグルグルと頭を回り始めて暴走しそうになった時は、ゆっくりと息を深く吐くことによって不安の暴走を抑えることができるのです。

 

このように、心と体に関する知識を深めれば深めるほど、自分の心に対して正しいアプローチがとれるようになっていくのですね。

 

私はメンタルケアと呼ばれるものは散々やりつくしましたが、特に不安に対しては呼吸を整える「呼吸法」が抜群の効果を発揮します。

 

人一倍不安が強い、恐怖を感じやすいという不安や恐怖気質に悩まされている方は是非とも呼吸法を習慣にすることをオススメします。

 

元々ネガティブな気質に生まれたことは問題ではない。

さて、今回は不安や恐怖が発生するメカニズムを説明しながら、私が現在でもメンタルケアの中核として継続している「呼吸法」についてふれました。

 

私がこのブログでこれから紹介する「呼吸法を中核とした感情のコントロール法」は後天的に身につけられるものであって遺伝的な要素は一切関係ありません。心と体の知識を元にした技術です。ですので、安心して取り組んでいただければと思います。

 

「感情のコントロール法」を会得すると毎日が変わります。いくら不安になることがあろうが、それを鎮める方法をもっていればまったく問題ありません。

 

しっかりと心をコントロールする技術を身につけることができれば元々ネガティブな気質なんて全然問題になりません。

 

以前は、私は自分のネガティブな性格が大嫌いでした。

 

ですが、しっかりと感情をコントロールする方法を身につけ、うまく自分と付き合えるようになってからは、ネガティブな感情にもいい面がたくさんあると気づけるようになりました。

 

元々ポジティブかネガティブなんて、もはやどっちでもいいんじゃないかとすら思っています。

 

これは実際の経験から分かったことなのですが、元々ネガティブに考える気質に生まれたことが問題ではないんです。

 

それをコントロールする方法を持ってないことが問題なんです。

 

感情のコントロール法をしっかりと習得し、自分の心をうまく制御できるようになったら、次はもって生まれた性格を活かしていくステップに移ります。

 

すべてをお伝えするにはかなりの時間がかかるかもしれませんが、興味をもっていただけた方はお付き合いいただけると幸いです(^ω^)

 

まとめ

・ネガティブ気質な人は心に対する正しいアプローチ、「感情のコントロール法」を会得する必要がある。

 

・不安や恐怖といった感情は脳の中の扁桃体を中心に生み出されている

 

・不安や恐怖が人一倍強いという方は、扁桃体の働きが過剰になっている可能性がある

 

・扁桃体の活動は呼吸によって鎮めることができる

 

・呼吸法によって脳内のセロトニン量を増やすことができ、心が安定する。

 

・感情のコントロール法は後天的に身につけるものであって、遺伝的要因は関係ない

 

・元々ネガティブな気質に生まれたことが問題ではない。それをコントロールする方法をもっていないのが問題

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