体にとって最高な自律神経の状態とは?交感神経と副交感神経の働きと自律神経のバランスについて解説します

前回の記事では「ネガティブ感情は自律神経のバランスを大きく乱す」ということをお伝えしました。また、過度なストレスも自律神経のバランスが乱れる大きな要因でしたね。

「ストレスが多い」という方。また、「不安になり悩むことが多い」「イライラしがちだ」というネガティブ感情に悩まされている方ほど、自律神経のバランスを積極的に整えていく必要があります。

今回の記事では、自律神経を構成する交感神経・副交感神経の働きと、最も理想的な自律神経の状態について解説していきます。

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自律神経は交感神経と副交感神経から成り立っている

自律神経は交感神経と副交感神経の2つで成り立っています。

交感神経と副交感神経はよく車のアクセルとブレーキに例えられ、交感神経が優位に働くと私達の体は戦闘モードに切り替わり、アクティブな状態になります。

逆に副交感神経が優位に働くと体はリラックスし、休息モードに切り替わります。

交感神経と副交感神経のバランスは1日を通して常に変動しており、私達の体を環境や状況にうまく対応できるように調節してくれています。

交感神経の働き

それでは交感神経の働きを具体的に見ていきましょう

交感神経が働くと

・瞳孔が拡大する(周囲がよく見えるようになる)

・気道を弛緩させる(酸素を多く取り込める)

・心臓の鼓動が促進される(血液を大量に送れるようになる)

・皮膚の血管が収縮される(血流を減らし、負傷時の出血を抑える)

・胃の消化が抑制される(不要な活動を抑える)

などの変化が起こり体が戦闘モードに切り替わります。

このような身体反応は、自然の驚異、野生動物との戦いなど過酷な環境を生き抜いてきた我々の先祖に不可欠なものでした。

「狩りをする」「脅威から逃れる」といった緊急時が交感神経の出番。

例えば道端で大きなヘビに出くわしたとき。心臓の鼓動が速まり、恐怖を感じ、全力で逃げますよね。

それは交感神経がしっかりと働き、目の前の脅威に即座に対応できるよう体の機能を高めてくれているおかげです。

交感神経が働くことによって、瞳孔が拡大し、周りや相手の動きをよく見ることができます。また、心臓の鼓動が促進され、全身の筋肉や脳へ大量の血液が送られることによって、素早く動き、的確な判断ができるようになります。

このような野生の環境を生き抜くための身体システムが現代の私達にも受け継がれているのですね。

現代では狩りをすることはありませんし、生命にかかわるような危機に見舞われることもほとんどと言っていいほどなくなりました。

しかし、「仕事をする」「勉強をする」「運動をする」などといった日中の活動時に交感神経は活発に働いています。心身機能を高め、体をアクティブな状態にすることによって私達をサポートしてくれているのです。



副交感神経の働き

続いて副交感神経について。

副交感神経が優位に働くと交感神経とは逆に

・瞳孔が縮小する

・気道が収縮し、呼吸も遅くなる

・心臓の鼓動が抑制される

・血管が拡張される

・食べ物の消化を助けるための唾液の分泌が高まる。胃の消化活動が高まる

などの変化が身体に起こり、体がリラックスした休息状態になります。

副交感神経が優位に働くことによって、体を休め、体力を回復し、次の活動時にまた万全の状態で望むことができるようになります。

人間は活動しっぱなしでは、エネルギーを消費し続けることになり、いずれエネルギーは枯渇してしまいますね。活動した分、しっかりと休息・回復することが必要。

その休息と回復の働きを担っているのが副交感神経ということになります。

このように交感神経と副交感神経は私達の身体に正反対の働きをすることによって体を戦闘モードと休息モードに切り替え、その結果、私達は状況や環境の変化にうまく対応することができているのです。

一般に交感神経は活動時(日中)に優位になることが多く、副交感神経は休息時(夜間)に優位になることが多いです。ですので、交感神経は「昼の神経」、副交感神経は「夜の神経」ともよばれています。

自律神経はバランスが大切

交感神経と副交感神経はバランスが大切です。

理想の状態は交感神経:副交感神経=1:1の状態。

車で例えると交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキだとお話しましたね。アクセルとブレーキ、どちらもしっかりと働いている状態がもっともよい状態だということができます。

自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になりすぎると

・1日中イライラ、ピリピリしたりする

・寝つきが悪い

・肩こり、動悸がする

・血流が悪くなり免疫力が低下する

など心身に悪影響を及ぼすようになります。

逆に副交感神経が優位になりすぎても

・うつうつとした気分になる

・体がけだるく、疲れやすい

・低血圧や冷え

など心身に良くない症状が出てきます。

4つの自律神経の状態

自律神経はバランスが大切とお話しましたが、自律神経の状態は次の4つのパターンに分けられます。

1、交感神経、副交感神経ともに高い状態

2、交感神経が高く、副交感神経が極端に低い

3、交感神経が低く、副交感神経が極端に高い

4、交感神経、副交感神経ともに低い状態

この中で最も自律神経の状態が良いといえるのが1のパターンです。いわば、交感神経と副交感神経が共にハイレベルで働いている状態。

交感神経がしっかりと働くことによって、やる気、活力に満ち溢れています。

尚且つ副交感神経もしっかりと働いているので体はリラックスしてゆとりもある。

いわば、心身ともに調子のいい状態。

このような状態をキープできると充実した1日を過ごすことができますよね。

仕事がメインとなる日中に、体をアクティブな状態にする交感神経の働きが必要なのはイメージしやすいと思います。ですが、ストレスが多くイライラ・ピリピリすることが多い現代では、日中においても心身をリラックスに導く副交感神経の働きを高めることが大切となってきます。

実際にも、心に余裕があるときの方が物事をスムーズにこなせることが多いですよね。

逆に自律神経の状態が最もよくないといわれるのが4のパターン。「交感神経・副交感神経の働きがどちらも低い」という状態ですね。

自律神経がこの状態にあると、

・とても疲れやすい

・やる気がでない

・ぐったりして覇気も感じられない

など身も心も疲労感でいっぱいになり、充分なパフォーマンスを出すことができません。

ストレスの多い生活や寝不足が続くと、交感神経、副交感神経の働きが共に低下する4のパターンに陥ることがあります。

残る2と3のパターンも上記で紹介したように

交感神経が優位になりすぎるとイライラしやすく、免疫が落ち病気になりやすい(2のパターン)

副交感神経が優位になりすぎると、体がけだるく、うつ気味になる(3のパターン

などの症状が出て、こちらも心身ともに良いパフォーマンスを出せる状態とはいえません。

自律神経は交感神経・副交感神経のどちらの働きも重要なので、両方ともその働きを高めていくということが重要となってくるのですね。

心身ともに健康で、充実した毎日を送りたいという方ほど、交感神経と副交感神経が共に高いレベルで働いている状態を目指していきましょう。

この内容を踏まえ、次回の記事では「自律神経が乱れる原因」について更に詳しく解説していきたいと思います。

まとめ

・交感神経は車でいうアクセル。体を戦闘モードに切り替え、アクティブな状態にする働きがある。

・副交感神経はブレーキ。体をリラックスさせ休息モードに切り替える働きがある。

・交感神経と副交感神経は体に正反対となる働きをする。交感神経は体を戦闘モードに、副交感神経は体を休息モードに切り替える。これにより、私達は状況や環境の変化に上手く対応することができている。

・一般に交感神経は活動時である日中に優位になることが多いので「昼の神経」ともよばれる。また、副交感神経は休息時である夜間に優位になることが多いので、「夜の神経」ともよばれている。

・自律神経はバランスが大切。理想の状態は交感神経:副交感神経=1:1の状態。

・自律神経は交感神経・副交感神経のどちらの働きも重要。両方とも働きが高い状態が心身にとって最もよい状態である。

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