ダメな自分を優しく許してあげると責任感も自制心も向上する。驚きの心理学の実験

今回も習慣化・継続の記事を書いていこうと思います

ダイエットに運動、勉強に食習慣の改善など、良い習慣を身につけようと思ってもつい誘惑に負けてしまい、挫折してしまうことの方が多いですよね。

人間なので時には誘惑に負け、つまずいてしまうのも当たり前。大切なのは失敗に対する上手な対処法を学び、もう一度立ち上がることです。

成長につながる「自分との上手な接し方」を学んでいきましょう。

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成長の秘訣は「自分を許し励ましてあげること」(おさらい)

自分のために何か良い習慣を続けようと決意しても、なかなか自分をコントロールできず、うまくいかない……

つい誘惑に負けてサボってしまったり、自分との約束を守れなかったり……

そんな時、私たちはつい、

「こんなんじゃだめだ!」

「なんで私はこんなこともできないんだ!」

と自分に厳しく当たり、自分を責めてしまいがちです。

一見、このように自己を批判することは、反省を促し、行動を改善するための正しい判断に思われます。ですが、実際は逆効果。

多くの人は嫌になり、せっかく身につけようとした良い習慣を投げ出してしまうということが心理学の研究で示されています。

それでは挫折した時、私たちはどのような対応をとれば良いのか?

それは自分を許し励ましてあげること。

意外に思われるかもしれませんが、

「人間だから時に失敗してしまうのも当たり前」

と失敗した自分を優しく許してあげる方が、自制心も責任感も向上します。

失敗した自分を許すと、自制心も責任感も向上する

ルイジアナ州立大学のクレア・アダムズとデューク大学のマーク・リアリーという二人の心理学者が興味深い実験を行いました。

彼らはダイエット中の若い女性たちを研究室に集め、ドーナツとお菓子を食べさせました。

参加者の女性たちには、あらかじめ以下のような説明が行われました。

・実験は2種類あり、一つは食べ物が気分に与える影響を調べる実験

・もう一つは色々な味のお菓子の試食

最初の実験では、全ての女性にシュガーシロップをかけたドーナツかチョコレートドーナツのどちらかを選ばせ、4分以内に食べ終えてもらいます。

また、グラス一杯の水を飲み干すように指示されていました。

(これはお腹を膨らませるための策略です。お腹のあたりがきつく感じると罪悪感が生まれやすくなります)

それから女性たちはドーナツを食べてどんな気分になったのかを調査用紙に記入します

ダイエット中にドーナツをたいらげ、おなかが膨れた感覚まで味わうと、「あーあ、やっちゃった・・・」と自己嫌悪に陥り、罪悪感を感じてしまいますよね。

そこで、二つ目の実験でお菓子の試食を始める前に、半数の女性には罪悪感を和らげるような温かい言葉をかけました。

「参加者の方々の中には、ドーナツを丸ごと食べたせいで罪悪感を覚える方がよくいるんです」と説明した上で、一人一人に対し、

「あまり自分に厳しくしないように。誰だって時には自分を甘やかすこともあるって事を忘れないでくださいね」

と慰めてあげました。

一方、残りの半数の女性達には特に何の言葉もかけませんでした。

この実験の注目するべき点はここからです。

二つ目の実験に移り、各参加者の前にはお菓子の入った大きなボールが三つ並べられました。

リーシーズのピーナッツバター・チョコレート風味のポッパーズ、フルーツ風味のスキットル、そしてヨーク・ペパーミント・パティ……(どれも外国の有名なお菓子です)

ダイエット中の女性たちなら、ついゴクリと唾を飲み込んでしまうようなおいしそうなお菓子の山……。

女性達はそれぞれのお菓子を食べ、味を評価するように指示されました。その際、お菓子は好きなだけ食べてもほんの少ししか食べなくても構いません。

先ほど女性たちは、ダイエット中にも関わらず、ドーナツを丸ごとたいらげてしましました。お菓子を食べる量はご自由にといわれても、「今はダイエット中なんだから今度こそは!」と食べる量を控えるはずですね。

試食が済んだ後、実験担当者はボールの重さを量り、各参加者が食べたお菓子の量を割り出しました

すると、事前に自分を許せるように慰めてあげた被験者と、そうでない被験者が食べたお菓子の量には大きな差が出ました。

温かい言葉をかけられた女性達が実験で食べたお菓子の量はわずか28gだったのに対し、自分を許せるように慰めてもらえなかった女性達は倍以上の70g近くも食べていました!!

驚きの結果ですね。

常識的に考えれば、ダイエット中にもかかわらずドーナツを丸ごと平らげてしまったことに対し、

「誰だって時には自分を甘やかすこともあります。食べ過ぎちゃったとしてもあまり自分に厳しくしないでくださいね」

などと言われたら、更に自分を甘やかしもっと食べたくなってしまいそうです。

ですが、自分を許せるように慰めてもらえた人たちは、次の試食ではダイエット中であることをしっかり思い出し、食べる量をコントロールしました。

そして、食べ過ぎた自分を恥じ、後ろめたさを引きずったまま次の試食に入った女性たちは、やけになってたくさんのお菓子を平らげてしまいました。

勉強しなかった自分を許してあげると、しっかり勉強するようになる

同様の結果が、勉強に対する実験でも報告されています。

カナダのオワタにあるカールトン大学で行われた実験です。

この実験では、学生たちが勉強を先延ばしにする様子を学期の最初から終わりまで記録しました。

最初の試験では多くの学生がギリギリまで試験勉強を始めませんでした。

しかし、その後の学生の勉強に対する態度は二つのパターンに分かれました。

引き続き試験直前まで勉強を先延ばしにするタイプの学生と、心を改め着々と準備するタイプです。

二つのタイプに分かれた学生たちに見られた「差」は先ほどと同様でした。

自分を責めたか、自分を許したかです。

こちらも常識的に考えれば、試験直前まで勉強を先延ばししたことを「こんなんじゃダメだ!」と責めた方が次はしっかりと準備に取りかかりそうですよね。

ですが、驚くことに結果は逆。

最初の試験で直前まで勉強しなかったことで自分を責めた学生たちは、その後の試験でも勉強を先延ばしする傾向が見られました。

そして、自分を許した学生の方が次回は着々と準備をするようになりました。

本当に驚きの結果ですね

できなかった自分を責めるよりも、許してあげる方が自制心も責任感も増すんです。

研究者の考察は以下の通りです。

~自分を許す人たちの心理~

自分を許すことによって恥の意識や苦しみにさいなまれることなく、事実をありのままに見つめられるようになる→どうして失敗したのかについて冷静に考えられるようになる→同じ失敗を繰り返さないように行動を改善できる。

~「自分は何をやってもダメなどうしようもない奴だから失敗したんだ」と自分を批判する人たちの心理~

自己嫌悪に陥り、自分のことが嫌になり、苦しみをやわらげるだけで精一杯になってしまう→ストレス解消のためにやけ食いをしたり遊びほうけたりする

(これを聞いても信じられない方も多いかもしれませんが、私も実際に、失敗した自分を許すようになって継続力が爆発的にあがりました

成長の秘訣は自己批判ではなく、自分に対する思いやり

私たちは自分との約束を守れなかった時、何かにつまずいた時、自分を責め批判する言葉が頭の中で渦巻きます。

「何で私はこんなこともできないんだ!」

「こんなんじゃいつまでたってもダメ人間だ!」

このような自己批判は自己コントロールには不可欠な要素で、自己批判の痛みをバネに成長できると考えがちです。

ですが、これまで紹介した実験でも見たとおり、実際は逆。

多くの人は自分を批判し厳しく接すると、奮起していっそうの努力をするどころか、嫌になって努力することをやめてしまいます。

関連記事:「自分に厳しく」は実は逆効果!自己批判では成長できない

上手な対応は、自分を許し、「もう一度チャレンジしよう」とはげしましてあげること。

失敗した自分を優しく許してあげることで、私たちはもう一度立ち上がり、根気強く自分の目標に向かって歩み出します。

次回の記事では、失敗した自分を許してあげた後のステップ、「上手な自分の励まし方」を紹介したいと思います。

※※当ブログは私が精神疾患を治したと書いているので、心の病気で闘病中の方にも多く見ていただいているようです。精神状態が凄く悪いときに「自分を責めないで」といわれてもなかなか難しいと思います。ですので、心の病気で闘病中の方や、メンタルの不調で悩んでいる方向けに「自分を過度に責めないようにする方法」を今後の記事で紹介します。もうしばらくお待ちください。

まとめ

・ダイエット中にドーナツを平らげて自己嫌悪に陥った人はやけ食いに走る。逆に、「人間だからだれでも時には自分を甘やかすこともある。あまり気にしないでくださいね」と慰められた人は、次は食べ過ぎないようにしようと食べる量をコントロールする。

・試験ギリギリまで勉強しなかったことを責めた人は、また勉強を先延ばしする傾向がある。逆に、自分を許した人は、次こそはと着実に準備を進める。

・成長の秘訣は、自分への厳しい言葉=自己批判ではなく、自分に対する思いやり。失敗した自分を優しく許してあげることで責任感も自制心も向上する。

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