不安障害って何?まずは定義を確認しよう!

これから不安障害の記事を連載で書いていきます。

今回は初回ということで不安障害の定義を確認していきましょう。

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不安障害とは

まずは「不安障害って何?」という不安障害の定義について確認していきます。

正直、定義などの小難しい話はいらないかな?とも思ったのですが、いきなり対処法だけ提示されても何を根拠にこの方法を推奨しているのかが分からないと思いますので、目を通していただければなと思います。

不安障害に関する定義は「正しく知る不安障害」より引用で紹介させてもらいます。

不安を主症状とした病気のグループを「不安障害」と呼んでいます。不安は人間に備わった自然な感情で、安全が確保されていないということを知らせてくれる自己防御能力だということを一章で見てきましたが、その不安が過度になって、治療を必要とするさまざまな症状を呈するまでになった状態を不安障害と呼びます。

引用:「正しく知る不安障害」 著 水島弘子

誰しも生活してれば不安を感じることは当然あるのですが、その不安の感じ方が強すぎて治療が必要な症状が出るまでに至っているケースを不安障害というのですね。

他にも「不安の度合いが強すぎて日常生活に支障をきたしてしまっているケースが不安障害」などの説明もよくみますね。

今の時代はグーグルで検索すると医師の解説が簡単に閲覧できる時代ですので、気になった方はご自身でも調べてみてください。

不安障害の診断にはそれぞれ専門的な基準があるようですが、自身が不安障害なのかを判断するには心療内科で診察を受けた方がいいと思います。

不安で頭がいっぱいの状態では心の状態を客観的に判断することはできません。恐らく自分で診断基準をみても「これも当てはまってる・・。これも当てはまってるかも・・。いや、でも・・」と無駄に考え込んじゃうだけだと思います。

ですので、「私は不安障害かな?」と思った時は心療内科を受診することをおすすめします。

※参考程度にですが社会不安障害の診断基準を載せておきます。

・人前で自分が何かを言ったりおこなったりすることによって恥ずかしい思いをするのではないかという強い恐怖がある。

・失敗することや、人から見られること、評価を下されることがいつもとても怖い。

・恥ずかしい思いをするのではないかという恐怖のために、やりたいこともできないし、人と話をすることもできない。

・人と会わなければならないときは、その前に何日間も何週間も悩む。

・知らない人と一緒にいるときに、あるいはその前に、顔が赤くなったり、たくさん汗をかいたり、ふるえたり、吐きそうになったりする。

・学校行事や人前で話すような状況など、人とかかわる場所を避けることが多い。

・以上の恐怖を追い払うために飲酒することが多い。

こちらは米国保健研究所(NIH)が出している冊子に記載されているもので、該当するものがあったら社会不安障害かもしれないというものです。

参考図書:対人関係療法でなおす社交不安障害 著 水島広子

ただし、繰り返しになりますが、頭が不安でいっぱいなときに冷静な判断はできませんので心療内科に行くほうが賢明ですね。

不安障害と向き合う際に大切なこと

今回の記事で不安障害の定義を確認したのには理由があります。

不安障害への対処法を学ぶにあたって以下の二点を確認していただきたいためです。

・不安障害の根底には「不安」がある

・不安障害では不安があることが問題なのではなく、不安が強すぎるのが問題である。

以下、順に見ていきましょう。

不安障害の根底には不安がある

不安障害といっても症状によって分類は様々です。

代表的なのは社会不安障害、パニック障害、強迫性障害などですね。

(私の体験記はこちらの記事で紹介しましたが、私は社会不安障害、パニック発作が主な症状でした。しかし、「食事の際に手が汚れている気がして4~5回手を洗いに行く」などといったこともありましたので、強迫性障害の初期症状も出ていたかもしれません。その他の症状の不眠症や幻覚、頭痛、嘔吐などは不安障害が発端となって次々に症状が出てきた感じです)

厳密な分類の話になると、社会不安障害でも全般性社会不安障害、限局性社会不安障害といった分類もできるようなのですが、それは医師に必要な知識であって対処法を学ぶにおいてはそこまで重要ではないと思いますのでここでは紹介しません。(今後紹介するかもしれませんが)

また、社会不安障害についても社交不安、社交恐怖など様々な呼び名もあるのですが、こちらに関しても厳密な定義の話になってきて私はあまり興味がありませんので社会不安障害で書いていこうと思います。

ここで私が確認していただきたいのは分類の問題ではなく、もっと根本的な不安障害のコアになる部分です。

「不安障害といっても症状別に様々なタイプに分けられるのですが、どのタイプの病気でも根底には『不安』がある」ということです。

これは「不安障害」という病名からも明らかですね。

パニック障害では「またパニックに陥ったらどうしよう・・」などパニックに対する不安で頭がいっぱいになってしまいます。

社会不安障害では、人からどう思われるかについての不安がコントロール不可能になるほど強まってしまいます。

強迫性障害は様々な症状がありますが、代表的な手洗い、確認では「手が汚れているのではないか?」「ガスがつけっぱなしになっているのではないか?」などの不安で頭がいっぱいになってしまいます。

ですので、不安障害と向き合っていくためには「不安」に対する上手な対処法を学んでいく必要があります。


※先ほども引用で紹介しましたが、確認のため再度引用です。

不安を主症状とした病気のグループを「不安障害」といいます。

引用:「正しく知る不安障害」 著 水島弘子

不安自体は決して消えない

不安障害への対処法を学ぶにあたり、もうひとつ押さえていただきたいポイントは「不安自体は決して消えない」という事です。

不安障害に悩まされている方はとにかく不安を忌み嫌い、不安を消し去ろうと考えてしまうと思います。

ですが、不安は人間に備わっている当たり前の感情であり、決して消えることはありません。

不安にはちゃんと不安の役割があり、必要な感情なので人間に備わっています。

※不安の役割=不安は身に迫った危機に対応するために必要なシステムです。例えば崖では不安や恐怖でドキドキし、慎重に進むことによって転落を防げます。不安を感じなければずんずん進んで崖から落ちて命を落としてしまうかもしれません。他にも、不安や恐怖を感じるからこそ一人で治安の悪い場所にはでかけませんし、毒蛇をみつけたら一目散に逃げだします。進化の歴史から見ても、人類は不安や恐怖という感情が備わっているからこそ様々な危険を避けて生き延びることができました。

不安に苦しめられている不安障害の方は「不安なんて消えてしまえばいい!」と思いがちですが、不安が消えるとそれはそれで大変なことになります。以前の扁桃体の記事で紹介しましたが、手術で扁桃体を切除し、不安・恐怖の感情が完全に欠如してしまったリンダには以下のような変化が生じ日常生活に支障が出てしまいました。

・うなり声をあげている犬を平気でなでようとする

・走っている車の目の前に歩き出そうとする

・熱い炭を素手でそのままつまみあげようとする

関連記事:「扁桃体を失い、恐怖を感じなくなった女性の話。扁桃体の機能とその働きについて解説します

実際、リンダは手術後2年間怪我ばかりしていたそうです。不安が強すぎるのも問題なのですが、不安が全くなくなるというのも問題なのですね。

不安は人間に必要な感情です。不安を消し去ろうとしてもできないことに挑戦して悩むだけです。あくまでも「適正レベルまで不安を鎮める」「不安との上手なつきあい方を学んでいく」という視点を持っていただきたいと思います。

終わりに

今回は不安障害に関する最初の記事ということで不安障害の定義について確認しました。

不安自体は誰しもが抱く当たり前の感情なのですが、不安が強すぎて暴走し、日常生活に支障がでるほどの症状にまで至っているのを不安障害というのでしたね。

不安障害の定義を確認することによって大事な二つのポイントを確認することができました。

・不安障害の根底には「不安」がある

・不安自体は決してなくならない。不安があることが問題なのではなく、不安が強すぎるのが問題。

今回の記事ではこの二点をしっかり抑えていただければなと思います!

まとめ

・不安が過度になり、治療を必要とするさまざまな症状が出るまでに至った状態を不安障害という。

・不安障害の自己診断はおそらく不可能。専門医にまかせましょう。

・不安や恐怖は人間にとって必要な感情。不安や恐怖があるからそこ身に迫った危険に対応することができる。

・不安障害と向き合ううえで抑えていただきたい重要なポイントは二つ

〇不安障害の根底には「不安」がある

〇不安障害では不安があることが問題なのではなく、不安が強すぎるのが問題である。

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