不安障害はわずか数週間で治る!?1か月?まさかの1日?錯綜する情報の原因とは。

今回は「不安障害ってどれくらいで治るの?」についてお話ししようと思います。

肝心な不安に対する対処法も作成中なのですが、最近忙しくて間が空きそうなので比較的すぐに書けるこちらから出すことにしました。

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錯綜する情報

最近不安障害の記事を作るにあたり色々と本を読みあさっているのですが、ひとつ大きな問題点を感じます。

これはみなさんも同じだと思うのですが、とにかく情報が錯綜しています。

「不安障害には○○という方法が有効だ!」

「いや、○○は逆効果だ!」

「不安障害の原因は○○だ!」

「いや、○○は関係ない。原因は○○だ!」

………

………

ホントめちゃくちゃですよね(´・ω・`)

私はもう治っているのでこのように錯綜する情報を見ても「ふーん」程度の感想で動揺することもないのですが、現在不安障害でお悩みの方はひどく混乱するのではないかと思います。

その錯綜する情報の中でも人によって言っていることがバラバラなのが「治るまでの期間」。

「不安障害の回復は2,3ヶ月が目安です」

というのもあれば、

「数週間で十分!」

というのもあります。最短の期間でいうとわずか一回のカウンセリングで治ってしまったというケースもあるそうです。

ですが、逆に

「すぐには治りません。ゆっくり時間をかけて治していきましょう」

というのもあります。

情報が錯綜しているとはまさにこのことですね。

情報が錯綜する原因

この「治るまでの期間に対する様々な見解」に対しては人それぞれ意見があると思いますが、正直、私はちょっとイラッとしています。

私は体験記でも書いたのですが、不安障害を治すのに10年という長い時間がかかりました。

症状が悪化し、ストレスで毎日吐いたり、幻覚がみえるところまでいった私が「不安障害は数週間で治る!」「1~2ヶ月で十分!」「中には一回のカウンセリングで治るケースも!」という記述をみるとですね、、、

「は?( ゚Д゚)」

と、反ギレモードになります(笑)

そんなに短期で不安障害が治るって私からすると絶対にありえないことです。

何でこんなにも情報が錯綜するんだろうと色々自分なりに考えていました。最初は本の著者にカウンセラーや精神科医が多いので自分のクリニックの宣伝のために誇張してるのかなと思いました。

仕事でやっている方が「私の方法はこんなに素晴らしいですよ」とアピールするのは当たり前のことですからね。

ですが、読書が進むにつれてやっと原因が分かりました。

普通はこのように同じ一つの問いに意見がバラバラに分かれると誰かが間違った回答をしている事になりますよね。

一つの質問に対する回答が全く異なるというのはおかしいです。

ですが、この場合みんな正しいことを言ってます。

問題なのは不安障害に症状の進行度を表すグレードのようなものがないことです。

不安障害の症状は様々

不安障害といっても人によって症状は様々です。

私のように長期化しノイローゼ状態までいった人もいれば、比較的初期段階で適切な治療法に出会えた方もいます。

特に今の時代は心の病気の認知度があがっており「おかしいぞ?」と思ったらすぐに心療内科やカウンセリングに通う人も多いのではないかと思います。

また、合併している病気も様々です。

パニック発作、社会不安障害のみのかたもいれば、他の病気を合併している方もいます。

(私がメールでやりとりさせてもらった不安障害の方はうつ病の方も多かったです)

このように人によって症状は様々ですが、当然、これらの人はみんなまとめて同じ「不安障害」です。

問題はここにあります。

うつ病から不安障害を合併した方、私のように幻覚が見えたり吐くまで悪化した人、すぐに適切な治療法に出会えた方、

これらのケースをすべて同じ「不安障害」でまとめるからおかしなことが起こってしまいます。

不安障害を治すには長い目でゆっくり

例えば癌治療では症状の進行によって患者さんを5つのグレードに分類します。

ステージ0…がん細胞が上皮内にとどまっており、リンパ節への転移もない。

ステージ1…がんが上皮層を突き破っているが、筋肉の層にとどまっている。リンパ節へは転移していない。

ステージ2…がんが筋肉の層を越えており、リンパ節へ転移しかけている。

ステージ3…がんがリンパ節へ転移している。

ステージ4…がんが他の臓器へ転移している。

このように進行度合いによってステージ別に分けることにはもちろん意味があります。それはステージ別によって適切な治療法が異なり、病気と向き合うにあたっての心構えも全く異なるからです。

それは不安障害でもまったく一緒だと私は思います。

初期段階で良い治療法に出会えた方は確かに完治に至るまで一ヶ月もかからないかもしれません。

ですが、私のように凄く長期化・悪化した人はわずか1か月で治る、腕のいいカウンセラーさんの助言ひとことでみるみるよくなるなんてことは絶対にありえません。

断言しますが、1億%ありえません。

長い時間をかけて傷ついた心は時間をかけてゆっくり修復していくしかありません。

これは私のアドバイスにも影響してきます。

例えば、私は不安障害で本当に苦しいのであれば一定期間仕事を休んだり、可能であれば仕事をやめてしまってもいいと思っています。

私は社会不安障害が主な症状でしたが、人前で手が震えたり、頭が真っ白になったり、家からでることも困難になり、更にパニックで倒れそうになっても「絶対負けない!」と無茶を繰り返し症状をどんどん悪化させました。

何度も職場を転々とし、休職する事もありましたが、今思うと心の傷をいくつも作り最終的に仕事を休まざるを得ない状態にまで追い込まれるのなら、最初から仕事をやめてゆっくり休息を取れば良かったと思っています。

※私が長い病気の期間を振り返って最大の判断ミスだったと思っているのは「焦って症状を悪化させたこと」です。

治るまでの期間に関しても三年スパンで考えることを提案します。

一年目はゆっくり休み、傷ついた心を修復していきます。そして二年目で少しずつ通常の生活に慣れていき、三年目で普通に生活できるようになるという具合です。

実際はここまでかからないかもしれませんが、焦れば焦るほど逆に不安は増幅してしまいますので、長期目線で考える方が結局は早いし楽だと思います。

私が最も共感した「不安神経症・パニック障害が昨日よりも少し良くなる本」の著者も10年不安障害に苦しめられたようですが、長い目で心を回復させることの重要性を説いています。

「四八時間以内に不安神経症の症状が消える」というような製品の広告を見かけますが、それは単なる宣伝文句で、そんなことはできません。回復には時間がかかるのです。試しても効き目のなかった「魔法の治療法」のことは忘れてください。そんなものはありません。あなたは一夜にして今のような状態になったわけではありませんし、一晩で回復できるわけもありません。あなたの体には、癒されるための時間が必要なのです。
~中略~
私の場合、良くなるには時間がかかりましたし、それは段階的に起こりました。ときどき、久々にひどい症状が出たりもしましたが、私はそれを気にしませんでした。調子のよい日も悪い日も、同じように受け入れたのです。
~中略~
ですから、忘れないでください。不安神経症が治るのにどれだけ時間がかかってもかまいません。あなたの体が今とても必要としている休息を与えてやってください。それさえすれば、後は身体が勝手にやってくれます。

引用:不安神経症・パニック障害が昨日よりも少し良くなる本 著 ポール・デイヴィッド

本当に同感です。時間を気にせず、ゆっくりと心と体を休めることが不安障害を回復させるにはとても効果的です。

しかし、逆もしかり。

ここまでの話を聞くと「もしかしてすぐに治った人の体験談は気持ちを急かすだけで邪魔ってこと?」と受け取った方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、そのようなことはありません。

その反対もしかりです。

同じ不安障害の方でもすぐに適切な対処法を見つけられた方が私の意見を聞くと逆に混乱すると思います。

私が上で紹介した三年スパンのアドバイスは症状が重い方には有効だと思います。

しかし、まだ初期症状の方がこの話を聞くと

「え!?そこまで深刻なの?治るまでそんなに長い期間がかかるの?」

と驚かせてしまうかもしれません。

もちろん私は何一つ嘘は言っていません。

ですが、傷が浅いうちにすぐに対処できた方にこのアドバイスは適切ではありません。

こういうった誤解が起きてしまうのは先ほど説明したとおり、グレードのような進行度合いがないからなんですね。

当ブログの方針

これまでお話しした通り、同じ不安障害といっても合併している病気、進行度合いは人によって様々です。

そして抱えている傷の深さによって回復までの期間も異なります。

ですので、先に当ブログでお話しする対処法の前提を明確にしておきたいと思います。

当ブログでは基本的に症状がかなり深刻化している人を対象に記事を書いていきます。

特に治るまでの期間や心構えの点で他の不安障害を取り扱った本と違いが出てきますが、疑問に思ったときはこの記事でお話ししたことを思い出していただければなと思います。

※記事でもお伝えした通り、私は長期目線で不安障害と向き合っていくことを推奨します。

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