不安障害と不安症って何かちがうの?というお話

今回は改めてという感じなのですが、不安障害の定義に関する記事です。

前々回までの「不安とは戦わない方針」の続きをお話ししたかったのですが、参考図書の到着待ちなのでこちらから先に出すことにしました。

当ブログで取り扱う不安障害についても明確化しようと思いますので不安障害関連の記事を見ている方はご確認ください。

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不安障害?不安症?

ブログを書くにあたって最近様々な不安障害に関する本を読んでいるのですが、読書が進むにつれて、とある疑問が生じてきました。

「不安障害と不安症って何か違うの?」

内容的には同じ不安障害を取り扱っているはずなのに本によって呼び名が若干違うんですよね。

「不安障害」「不安症」

「社会不安障害」「社交不安症」

「パニック障害」「パニック症」

「不安神経症」「全般性不安障害」

・・・・・

・・・・・

といった具合に意味的には大体通じるんですけど、微妙に呼び名が異なっています。

医師が書いている本でも呼び名がバラバラなことが多く、「何でこんな混乱するようなことになっているんだろう?」と疑問に思っていました。

最初は呼び名が統一されていないため、各々が呼びやすい名前で書いているのかなと思いました。

ですが、調べてみるとこの「呼び名バラバラ問題」にはどうも理由があるようです。

米国精神医学界が発行しているDSMという精神疾患の世界的な診断基準の改訂と共に、各病名の呼び名も変更されています。

※以下、主な参考図書は『患者のための最新医学 パニック障害 正しい知識とケア 著 坪井康次』です。

不安障害から不安症へ

心の病気の名称や分類は米国精神医学界が発行しているDSM『精神疾患の分類と診断の手引き』というマニュアルが世界基準となっております。

現在のDSMはDSM-5(第五版)となっており、これまでに五回の改訂がなされています。

前回のDSM-4-TR(第四版改定)は2000年に発行されており、2013年に発行された第五版であるDSM-5は実に13年ぶりの改訂となりました。

これに伴い、日本精神神経医学界も2014年6月に新しい病名の指針を発表し、不安障害が不安症に、パニック障害がパニック症に、社交不安障害が社交不安症へと名前が変更されました。

※名前の変更は○○障害→○○症と変更されたケースが多いです。

心の病気の分類基準であるアメリカのマニュアルが変わったので、それに伴い日本も名称変更を行ったということですね。

ですので、基本的には

発行が2014年6月以前の本→不安障害、パニック障害、社交不安障害

最近の本→不安症、パニック症、社交不安症

と発行年度に応じて新旧の名前がごちゃまぜになっているという状態です。

適当に呼びやすい名前でみんな呼んでるのかと思ってたのですが、ちゃんとした理由があったんですね。

それと同時に、精神医学もやはりアメリカを中心に回っているのかという印象も。

やっぱりアメリカは強いですね。

※最近の本でも不安障害やパニック障害、社交不安障害といった呼び名の方が浸透しているため、あえて旧名で表記している本も多いです。また、公式としても、移行にあたり当面は旧名と新名の並列表記をするとのこと。

新たな名称まとめ

新旧で変わった名称はこちら。

旧名→新名

不安障害→不安症

パニック障害→パニック症

広場恐怖→広場恐怖症

社交不安障害→社交不安症

特定の恐怖症→限局性恐怖症

全般性不安障害→全般不安症

※他にも不安障害とは関係ありませんが、アルコール依存症がアルコール使用障害に変更された模様。

※もっと前の話としては不安神経症がパニック発作の有無によってパニック障害と全般性不安障害に分けられました(DSM-3での変更)。昔はパニック障害と全般性不安障害はまとめて同じ病気として診察されていたのですね。

また、これまで広場恐怖はパニック障害の亜分類(下位分類、サブタイプ)という扱いでしたが、病気として独立し、広場恐怖症となりました。

その他の注意点としては、不安障害に含まれていた強迫性障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、急性ストレス障害が不安障害からはずれて、それぞれ新たな分類に移行されたとのことです。

一覧してみると結構変更点も多いですね。

患者側からすると情報検索の際に迷ったりしてややこしいなという印象ですが、医学の進歩によって症状や原因の解析も進歩しているでしょうし、それに伴う変更なのかな?と謎の擁護もしておきましょう。

当ブログではこれからも旧名の不安障害という呼び名で書いていこうと思います。(今まで使い続けてきたというのが主な理由で、他に大きな理由はありません)

当ブログで取り扱う不安障害

最後に当ブログで取り扱う不安障害を明確にしておきたいと思います。

これまでは、私が細かな症状の対策はすべて無視して不安障害の根本にある不安に向き合うというスタンスなので「不安障害対策」という前提でお話ししてきました。

しかし、「不安障害」ではあまりに漠然としすぎなため、初めて読む人がどの病気を取り扱っているのかが分からなくて混乱するかもしれません。

ですので、ここで当ブログで取り扱う不安障害を明確にしておきたいと思います。

当ブログでメインとして扱うのは「社会不安障害」です。あとは根本的な不安気質の改善法をお伝えするので「全般性不安障害」ですね。

今までと内容が変わるわけではないのですが、あまり手を広げすぎるのもよくないかなと最近思っていたので、この機会にお知らせしておきます。

まあ、社会不安障害をメインに取り扱うといっても社会不安障害対策なんてひとつもないんですけどね(精神状態を整えて、後は少しずつ慣れていくだけ)

次回の予告

次回からまた「不安とは戦わない」について解説していきたいと思います。

不安軽減のために呼吸法をする、運動をする、食事に気をつけるというような○○をする系は比較的簡単に理解・実行することができると思うのですが、不安とは戦わないといった○○をしない系は実行が難しいという方も多いと思います。

なるべく理屈で納得できるように理解を助けるような知識を紹介していきますのでよかったら目を通してください!

※今、ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)の本を注文していて到着待ちです。到着後、読んでからの記事作成なのでちょっと時間かかるかもしれません。

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